後手を踏まない

ニュースを目にして、その材料で売買をしたくなる時がある。 業績の大幅UP、
業績の大幅DOWNなど。 そんな時は、

(1)3回深呼吸
(2)お茶など一服

まずは頭を冷やす。それから

(3)株価を見る。

既に上昇、下降しているようであれば、後手を踏むことになる。 後手を踏みそうな場合は見送るのが正解だ。
株価が動いておらず、材料を織り込んでいない時はチャンスである。先手を取れる。

しかし、材料をどう判断すべきか判りにくいため、全員が様子見を決め込んでいて動かない、難しい場合が多い。他の人間が判断しかねる難しい事でも、自分がよく理解していて、正確に判断できる場合に限られる。 仕込む前に

(4)判断の根拠を明文化

するべきだと思う。本当に自分が判っているのか確かめるために。
更に、分割で仕込んでいく。一回で全てを仕込むような事をしてはいけない。
そう自分によく言い聞かせよう。
「後手を踏まない」ために

本の紹介

先日のセミナーで、国家破綻はめったにないのではとの言葉がありました。
そこで、参考文献を一冊お勧めします。網羅的に書かれているので、掘り下げが足りないところがあるものの、非常に参考になります。ぜひご一読ください。そして感想を教えてください。

THIS TIME IS DIFFERENT
日本語題名「国家は破綻する」
著者 カーメン・M・ラインハート、ケネス・S・ロゴフ
日経BP社発行
本体価格 ¥4,000円

8月の在庫循環モメンタムについて

在庫循環モメンタムは6,7月急落を続けていたが、 8月はやや持ち直した。6,7月の急落はエコカー補助金切れの影響で、 この影響はしばらく続くだろう。
鉄鋼等にもその影響は及んでおり、素材セクターの 在庫循環モメンタムは全体的にピークアウトした。(グラフは定点観測データ集に掲載)

電子部品の在庫循環モメンタムは今年の2月に ピークをつけてから徐々に下落傾向に入っている。8月はかなり上昇したが、主因は夏休みによる生産 調整で在庫が減少したためのようだ。
出荷は水面下で伸びていない。在庫が増加傾向の兆候を示しており、下期はモメンタムが 下落する可能性が高そうだ。

復興需要は既にない。実体経済的には厳しい。しかし、世界的な金融緩和の資金が日本に入って 来ると、実体経済とは関係なく、不況下の金融 商品高になると見ている。
中小型株はスタートしている。大型株は海外投資家が主役なので、まだ反応していない。

経済指標(10月更新)掲載

・8月の鉱工業生産指数速報値が明日発表される。在庫循環モメンタム・総合を週末に掲載。
・9月のマネタリーベースが来週半ばに発表される。日銀の緩和発表が行動を伴っているのか検証。掲載は来週末。
・FRBはマネタリーベースを来週末に発表する。これまでの実績から、言ったとおりに行動しているはず。来週末の掲載。
・セミナー受講者向け情報はパスワード設定。

少数派が勝つ

アサイド

パレートの法則 「2割が全体を支配する」 を耳にしたことがありませんか?
投資の世界では、誰かが儲けるということは、その分、誰かが損しています。皆が儲けて全員ハッピーはありえません。

少数派が先手を取って利益を上げ、後手を引いた多数派がその分の損失を被るのが、
投資の世界のルールです。

少数派の2割にいかにしてなるか?
「投資戦略とは、多数派と異なる投資行動を取るためのもの」
私はそう思います。

ヘッダー画像提供元:フリー素材屋Hoshino