少数派が勝つ

アサイド

パレートの法則 「2割が全体を支配する」 を耳にしたことがありませんか?
投資の世界では、誰かが儲けるということは、その分、誰かが損しています。皆が儲けて全員ハッピーはありえません。

少数派が先手を取って利益を上げ、後手を引いた多数派がその分の損失を被るのが、
投資の世界のルールです。

少数派の2割にいかにしてなるか?
「投資戦略とは、多数派と異なる投資行動を取るためのもの」
私はそう思います。

ヘッダー画像提供元:フリー素材屋Hoshino

休むも相場(FEDの金融引き締めへの対応)

現在起こっている事は、FEDの金融引き締めによる
世界的なドル流動性の縮小です。
FEDは金融市場から少しずつ(毎月500億ドルのペース)
ドルを吸収しています。

ジワジワと減っているので、金融市場はリスクの高い市場
(新興国、経常赤字国など)から徐々に崩れています。

一方、米国市場は堅調で、日経平均もさほど下落していません。
そのため、代表的な指数しか見ていない投資家は、危機感が
薄いようです。
このまま行くと、気が付いた時には、対応が間に合わなくなる
恐れがありそうです。

過去の実績では、FEDは米国本体に影響が及ぶまで対応しません。
そのため、他国の金融市場が深刻な状態に陥っても、FEDの
金融引き締めは継続すると予想しています。

FEDの金融引き締めが継続中は、ベアマーケットが続くと考えています。
本来なら上げる材料でも、ポジティブな反応は短期間で終わり、
それに対して、下げ材料に対するネガティブな反応は長期間続き、
かつ、影響が大きくなると考えています。

ベアマーケットでは、

「休むも相場」

がピッタリする格言です。
悪戦苦闘しても、買いで利益を上げるのが非常に難しいのですから、
無駄な努力はやめて休もうということです。
守りを固めて、時期が来るまで待つということで、格言いわく、

「待つのも相場」

ともあります。

日米マーケット指標更新しました

日米マーケット指標を4月末のデータに更新しました。

米国市場は金利上げ思惑によるBOX相場になって
いますが、やや弱含みで推移しています。
何かのキッカケで相場が崩れるかもしれません。
用心深く対応すべきだと考えています。

一方、日本市場は高値と下値を切り下げており、
下落トレンドに入っています。二段落ち後の戻り中
でしたが、4/28の急落で戻りは終わった感じです。
指標もまだ中途半端な水準ですので、三段落ちに
入ってもおかしくないです。
下落トレンドは、通常、三段落ちで終了します。
その通りになるのでしょうか?
次の相場では銘柄が入れ替わることも多いので、
どの銘柄に出番が回って来るのかウォッチしておく
必要があります。

11月在庫循環モメンタムは低下

11月の在庫循環モメンタムは低下しました。
僅かですが再び水面下に落ちました。

出荷前年比が前月の大きな伸びの反動で
下がったのが原因です。出荷は横ばいが
続きそうな気配が濃厚で、生産調整がカギを
握る展開となっています。

デフレの時期の傾向なので、再デフレ化は実感
するレベルになってきたようです。
なお、グラフを定点観測のページに掲載しています。

謹賀新年

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

米国株式市場は金利引き上げプロセスに入り、重くなっています。
過去の経験則では、金融政策を引き締めに転換すると株価は
下落します。
リーマンショックから7年間しか経過しておらず、BS不況を
克服するには期間が不足しています。BSは修復途上にあり、
BS不況は継続していると認識しています。
そうなると、実体経済による株価下支えは期待薄です。

日本は金融緩和を継続しますが、量的緩和は2年を経過して
効果が薄れてきました。さすがに崩れるとまでは思いませんが、
全面高となるような楽観予想はしていません。
米国市場の影響も考慮すると、昨年以上に銘柄選別が重要だと
考えています。

先進国のBS不況は新興国経済に波及し、ニューノーマル期
(長期的低成長期)に入りました。従来のような新興国の成長を
期待する考え方は過去になったと考えています。
グローバル展開する企業を評価する傾向が市場にはありますが、
世界的に成長率が低下することを考慮し、キャッシュフロー経営を
行っているか否かで選別する必要があると思います。

日本の10月の在庫循環モメンタムは上昇

10月の在庫循環モメンタムは上昇しました。
ようやく水面上に浮上しました。
あいかわらず国内消費に力強さがありません。
しかし、生産調整で2ヶ月連続で在庫指数は
低下しました。
出荷が横ばいでも在庫が減少すると、経営は
楽になります。
(グラフは定点観測に掲載)