休むも相場(FEDの金融引き締めへの対応)

現在起こっている事は、FEDの金融引き締めによる
世界的なドル流動性の縮小です。
FEDは金融市場から少しずつ(毎月500億ドルのペース)
ドルを吸収しています。

ジワジワと減っているので、金融市場はリスクの高い市場
(新興国、経常赤字国など)から徐々に崩れています。

一方、米国市場は堅調で、日経平均もさほど下落していません。
そのため、代表的な指数しか見ていない投資家は、危機感が
薄いようです。
このまま行くと、気が付いた時には、対応が間に合わなくなる
恐れがありそうです。

過去の実績では、FEDは米国本体に影響が及ぶまで対応しません。
そのため、他国の金融市場が深刻な状態に陥っても、FEDの
金融引き締めは継続すると予想しています。

FEDの金融引き締めが継続中は、ベアマーケットが続くと考えています。
本来なら上げる材料でも、ポジティブな反応は短期間で終わり、
それに対して、下げ材料に対するネガティブな反応は長期間続き、
かつ、影響が大きくなると考えています。

ベアマーケットでは、

「休むも相場」

がピッタリする格言です。
悪戦苦闘しても、買いで利益を上げるのが非常に難しいのですから、
無駄な努力はやめて休もうということです。
守りを固めて、時期が来るまで待つということで、格言いわく、

「待つのも相場」

ともあります。