フォローアップ・データ集の更新のお知らせ

フォローアップ・データ集を更新しましたので、セミナー受講者の方はご利用ください。
【更新内容】
(1)11/12にフォローアップ・データ集の日本経済・米国経済データを更新しました。
(2)11/13に欧州経済データの新規掲載を開始しました。

内容の不備などにお気づきの際はご連絡ください。至急対処します。

インテルの直面する破壊的イノベーション

ブルームバーグにアップルがMACのチップを 自前チップに切り替えることを検討している との記事が載りました。
アップルは、現在、PC用CPUとしてインテル を使用しています。しかし、モバイル機器では、省電力面からARM を採用した自前設計のチップを使っています。自前チップの性能が向上し、インテルチップに 代り得るまでになったとの内容でした。

インテルは性能向上を推し進めてきましたが、 さらなる 性能向上は消費者ニーズから外れている可能性があります。モバイル化の波は性能向上より、むしろ、省電力化 が重要になっており、この面では携帯中心の ARMに技術的な優位性があります。

かつて進化の主力であった技術が、別の技術に 取って代わられ、主役が 交代する現象、すなわち、破壊的イノベーションがCPUの世界で起きつつあり ます。

サーバはハイエンドであり、ハイエンドは性能が支配する世界なので、インテルが主導権を握って います。しかし、この世界でも、ロースペックのARM サーバを組合せ、ハイスペックのインテルサーバ 並みの性能を発揮させる技術が出てきました。
つまり、スマートフォン、タブレットだけでなく、 PC、サーバでインテルのビジネスモデルが 危機に直面しているのです。

以前、セミナーでは、経営分析でインテルを 取り上げたことがあります。経営者の意思を 感じる経営として取り上げました。しかし、同時に、インテルはCPUの一本足経営で、 第二、第三の柱がないのが問題と指摘して いました。その弱点が表面に出てきました。

株価は景気弱含みを反映してハイテク株が下落 していますが、特にインテルは今年の最安値に 沈んでいます。一方のARMは$30の壁を上方ブレークして逆行高になっています。
インテルがこのままやられるとは思えませんが、 マーケットは、ARMの進撃がしばらく続く
と判断しているようです。

9月の米国在庫循環モメンタムデータ更新のお知らせ

11/2に発表された9月の米国製造業の在庫循環モメンタムデータを更新しました。
(1)製造業全体
(2)自動車
(3)コンピュータおよび周辺機器
なお、耐久消費財については先月末に更新済みです。

米国在庫循環モメンタム9月について

11/2に米国商務省が発表した出荷・在庫 データから計算した在庫循環モメンタムは 前年同月比-0.7%で、前月から横ばいだった。横ばいは2011/5から 1年5カ月続いている。

耐久消費財の在庫循環モメンタムは6~8月 まで下落していたが、9月は少し上昇した。前月までの耐久消費財の下落は自動車の需要 が息切れし始めたせいだが、9月は再び上昇 したため、持ち直した。

自動車の出荷前年比プラスは、2010年初から 2年9か月目に入る。そろそろ終わっても 不思議ではない。自動車のピークアウトが引き金になり、在庫循環 モメンタムが下落する可能性がでてきたと思う。
(設備投資がされていないため、大きな落ち込みではないかもしれない)

その可能性を反映して、景気敏感セクター の株価が下落し、ディフェンシブセクター の株価が上昇している。
今後、QE3マネーが入って来るが、 ディフェンシブセクターが選択されると 見ている。
(データはまだ更新していません。もう少しお待ちください)