4月のコアコアCPIについて

先週、総務省が4月の消費者物価(CPI)を発表しました。
増税後の月との初めての比較なので注目していました。

変動の大きい生鮮食品と国際市況の影響を受けるエネルギーを
除いたコアコアCPIは前年同月比+0.4%でした。
公共料金は去年の5月から増税適用なので、その分を考慮した
推定値は+0.2%でした。
(来月発表される5月のCPIが正確な数字です)

まだプラスを維持していますが、増税後は低下し続けています。
夏過ぎには0%まで落ちるかもしれません。
QEは消費者物価の上昇にはあまり効いていないようです。
デフレ対策が必要だと思います。

日本在庫循環モメンタム4月は上昇

日本製造業在庫循環モメンタム4月は上昇しました。
ただ、比較となる前年4月は消費増税後に激しく落ち込んだ時期
なので上昇するのは当然でした。どのくらい上昇するかが注目
されていましたが、あまり上昇しませんでした。

未だに増税の影響が消費に響いているようです。今後は増税の
影響が薄れていく月との比較になるので、実際の景気の強さが
データに反映されてくるはずです。
(定点観測ページにグラフを掲載しています)

2月の在庫循環モメンタムは低下

在庫循環モメンタムは2か月連続で上昇していたのですが、
2月は下落しました。
下に抜けており、11-1月の横這いは底打ちではなく、
踊り場で、下落トレンドを再開した可能性があります。

1997年増税時の底打ち水準は-15%くらいです。
更に5%低下するとその水準に達します。何も対策がなければ
更に下値があるかもしれません。

 

日本株の上昇は大型株、中小型は蚊帳の外

10月の安値から3月の高値までの株価の動きを見ると、

日経平均 14,529.03円→ 19,557.17円 +5028円(34.6%上昇)
TOPIX    1,177.22 → 1,585.84    +408.62(34.7%上昇)
東証2部   3,868.73 → 4,719.28    +850.55(22.0%上昇)
JASDAQ    95.32 →  110.19    +14.87(15.6%上昇)
マザーズ    812.58 →  882.93   +70.35( 8.7%上昇) 12月高値で3月まで下落

圧倒的に日経銘柄と大型株が上げ、中小型株と新興市場株(特にマザーズ)は蚊帳の外というのが相場の流れでした。大型株を保有していたか否かでくっきりと明暗が分かれました。

相場の過熱を指摘する記事がありますが、おそらく売買をせず、日経平均を眺めている人の感想でしょう。実際には全面高ではなく、一部の過熱であって、全体は妙に冷めているというのが実感です。

これを相場のエネルギーが残っていると見るか、既にエネルギーが枯渇しかけていると
見るかで真逆の判断になります。

会社説明会について

数字的なものは決算短信、四半期報告書などの分析で調べられます。
しかし、経営者がどう考えているのか、今後の業績に自信を持っているか、
どんな人が買っているのかといった感覚的な情報は、説明会に実際に
行かないと判りません。
こういった感覚的なものは大切にしています。
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