米国の在庫循環モメンタム(1月)データ更新のお知らせ

米国の在庫循環モメンタム関係のデータを更新しましたのでお知らせいたします。
●定点観測
●フォローアップ・米国経済

総合の在庫循環モメンタムは1月も横這いが続いています。上昇が非常に弱いです。
ピークが2010年春で、ボトムが2012年の春ですが、その後、在庫循環モメンタムが立ち
上がって来ないです。

ボトムから半年以上経過しているので、もっと水準が上がっているはずですが、そうならず、
非常に緩慢な上昇です。バブル崩壊のダメージが響いています。

北米BBレシオ(2013年1月)について

先週末に北米半導体製造装置BBレシオ(1月)が発表されました。
集計から抜けている装置メーカーもあるため、正確性にやや問題があるものの
半導体製造装置業界の動向を見るのに参考となる指標です。

1月は前月の0.92から一気に上昇して1.14でした。
2011年秋からブレが激しいので、平均化してみると、2011年末から2012年初に
底打ちして上昇してきました。現在は、上昇後1年を経過し、水準が高くなった
ことから、後半戦に入ったと見るべきだと思います。

BBレシオのピークアウトを考慮すると、半導体関連の配分を下げていくべきだ
と思います。

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欧州・米国データ更新のお知らせ

欧州経済データを更新しました。
また、米国住宅価格データ(ケースシラー指数、その他)を追加しました。

ECBはソブリン危機が一段落(長期金利が低下)してからは、金融緩和を続けず、
むしろ、昨秋から 引き締めているようです。ユーロが強いのも納得できます。
しかし、欧州全体の景気循環を表すEU鉱工業生産指数は底を抜け、再下落し
始めています。金融引締める局面とは思えません。
ギリシャとスペイン の失業率は25%を越えて危機的水準に入りつつあり、
南欧は経済恐慌になっているようです。

一方、ケースシラー住宅価格指数前年比は、2012年初めから回復傾向が続いています。
中古住宅販売も回復しつつあります。バブル崩壊の大本である住宅価格の回復は、米国
経済が回復に向かっていることを示しており、欧州とは対照的です。