米国株式市場について

このところ、米国株式市場が弱くなっています。
昨日はDow、SP500、Nasdaqとも1.5%以上下げました。
FRBの金利引上げ懸念で売られています。

まだ、引き締めを開始していませんが、市場参加者は
先回りして行動しています。
実際に金利を上げたら、織り込み済みという事で逆に
株式は上昇するかもしれません。

もっとも、そんなに簡単に引締められるのか疑問です。
雇用者数は増加しているものの、所得は低いままです。
家計が傷んだ状態はまだ治っていません。消費があまり
強くない事がそれを示しています。
消費するより、借金の穴埋めと貯蓄を優先しているのだ
と思います。
したがって、米国経済の回復は弱く、成長率は低い
ままでしょう。所謂、ニューノーマルです。

ということは金利を引き上げたり、過剰マネーを吸収
したりするとデフレになります。
ちょっと金利を引き上げたら、しばらく様子見で休む、
金利引上げはこれまでとは違い、非常にスローペースに
なるのではないでしょうか?

株価はそこで上げるかもしれませんが、少し上げた
ところで、また金利引上げ懸念で売られる。つまり、
Box相場がかなり続くのではないでしょうか?

金融相場で何でも上がった気楽な時期は終わりでしょう。
これからの米国株運用は、資産管理力・選別力・売買の
計画性・売買技術の差が結果に現れてくると思います。

コメントを残す