Jトラストのストップ安

7日にJトラストの株価が低迷していることについて投稿をしました。
PBRで見て 割安レベルまで下落しており、M&A資金 を得て
攻めに出られる状態に戻ったと考えたからです。
しかし、甘かったようです。

今日はストップ安で売られました。
パニック売りに なっているので、リバウンドはあるかもしれません。
しかし、 好調な業績で株価が上昇する状況は厳しそうです。

JトラストのHPを閲覧したところ、8日に業績の 大幅下方修正を
発表したことが判りました。これが 今日のストップ安の原因でした。
(投稿した翌日ですね)

消費者金融、クレジットが計画ほど伸びていない事、 買収した
韓国の親愛銀行で貸倒引当金を積み増す ため、大幅に
下方修正するという内容でした。
また、 通期予想を撤回して明らかにしませんでした。

この中で特に問題なのは韓国事業の悪化です。
今後、不良債権が増加する可能性があるからです。

韓国経済が悪化しているので、韓国事業について、
8月末のIRフェアで質問 しました。回答は、利益が出ている
という話で、回収が滞って いるような問題はありませんでした。

その時点で2Qの半ばを過ぎているので、既に韓国の
貸し付け状況の悪化を把握していた可能性があります。
もし、そうならあの説明は問題です。

ただ、こちらも会社の説明を安易に信じたのはいけないですね。
ちゃんと裏付け確認すべきでした。

この大幅な下落で、Jトラストに関しては春の利益を吐き出す
ことになりそうです。

こういった個別リスクに対処するためには、分散投資が必須
ですね。Jトラストでやられても最大でも配分した数%の損失
までです。

もし、Jトラストに全て集中させていたらアウトです。
ストップ安が3日も続けば半分以上飛ばされる危険があります。

今回の件で、裏付けを取ること、分散投資することといった
投資の基本を再確認できました。
(もっともあまり頻繁に再確認したくはないですね)

バイアスを除くために(1)

投資をする際、行動にどうしてもバイアスがかかります。
バイアスとは2種類に分類できます。 認知バイアスと感情バイアスです。
認知バイアスとは、例えば、自分の相場観に自信を持ちすぎて投資行動を誤るというような
ケースです。
感情バイアスとは、例えば、プライドに囚われ、過ちを認めることを拒んで損切りしないという
ようなケースです。
各々のバイアスについてはそれを除く対策があります。フォローアップデータ集でデータを
掲載していますが、これらのデータを生かすことがその対策となります。