株価と実体経済

米国のテーパリングが終了後、FRBの金利引き上げが話題に
上りますが、なかなか引き上げられません。

金融引き締めをやった場合は米国の株価は大幅に調整する
と考えています。
金利引き締めをやらなくても、株価は調整するはずです。
米国株はバブルになっているのでそれが道理だと思います。
それを避けたいというのがFRBの意向でしょう。

実体経済が株価のレベルまで良くなると、株価は下支えされて
落ちません。

しかし、実体経済が現在のような状況のままで、金融緩和政策
による下支えがなくなると、株価は実体経済のレベルまで
下がります。

私はリアリストなので、後者のシナリオの確率が高いと考えて
行動します。

米国製造業在庫循環モメンタムを更新しました

米国製造業在庫循環モメンタムを7月分に更新しました。
(グラフは定点データ集に掲載しています)
このところ低迷していましたが、7月は更に下がりました。
出荷が弱いのが響いています。
米国経済は見た目ほど強くない感じがします。

こういう時期はディフェンシブ銘柄を運用の中心にするのが
セオリーです。
しかし、それは底が見えてからの話です。

11月米国在庫循環モメンタムは低下

米国製造業の11月在庫循環モメンタムは低下しました。
これまでの底バイから下抜けし、弱い状況を示しています。

しかし、その一方、12月の小売売上(除く自動車)は前月比+0.5%
で好調でした。
原油安でガソリン価格が下がり、消費者の購買力が改善した
効果が出た形です。この傾向が続くと、消費が米国経済を
支え、在庫循環モメンタムが持ち直すかもしれません。

米国中間選挙の結果について

米国中間選挙は予想通り共和党の完勝に終わりました。
共和党が上下両院で多数派となったことで財政削減圧力が
高まる可能性が出てきました。
緊縮財政にシフトすると、金融緩和効果を打ち消すことになります。
米国も日本同様に政策ミスによるデフレ長期化の目が出てきました。

オバマ大統領の交渉力が非常に重要ですが、これまでの共和党との
交渉の実績を見る限り、うまいとは思えません。
共和党も茶会系が影響力を及ぼすと強固な主張をすると、政治が空転
するかもしれません。